群発頭痛

他に原因がない一次性の頭痛の中では、最も強い痛みがあります。頭痛は決まった片側に出現します。頭痛発作頻度は1回/２日〜8回/日で、1回あたりの頭痛発作時間は3時間以下です。男性に多く、女性は妊娠中は頭痛が出にくくなります。

目の奥がえぐられるような痛みが特徴で、飲酒・喫煙がきっかけになることが多いです。痛くてじっとしていられないほどの痛みがあります。頭痛以外は痛みと同じ側の涙、目の充血、鼻水・鼻づまり、額の発汗などがあります。発症率は0.01%程度です。

群発頭痛が起こるしくみ

群発頭痛の発症のメカニズムは、まだ明らかではありませんが、自律神経症状を司る視床下部の異常や、目の奥の太い血管の拡張と周囲の炎症が関係していると考えられていますが、さてどうでしょうか？

群発頭痛の治療 

リドカインという表面麻酔薬を鼻の中にスプレーする方法です。これは30％くらいの群発頭痛患者に効果があるようです。但し保険適用外ですから個人輸入が最適な薬です。 リドカインは群発頭痛の他、早漏防止にも使われます。というより、こちらの用途の方が多いようです。（群発頭痛より早漏で悩む人の方がはるかに多いですから）


キシロカインスプレー(XylocaineSpray)10％ リドカインが主成分の表面麻酔薬です。
以下、リドカインを含むスプレーです。
VPMAXスプレー(VpMaxSpray)
リドスプレー(LidoSpray)


発作時（急性期）の治療薬としてはトリプタン系薬剤が効果的な場合があります。
イミグランという点鼻薬を痛い方と反対にスプレーする方法です。



イミグラン(Imigran)20mg 点鼻薬


スマトリプタンの錠剤または皮下注射です。15分後に74％の人が痛みが和らぎ、30分後には77％の人が痛みがなくなったとの報告もあります。スマトリプタンが一番効果があると言われています。（イミグランもスマトリプタンを含有しています）

イミグラン(Imigran)50mgイミグランの経口薬です。